構造用両面テープとは
工業分野での溶接に代わる構造用接合材として、様々な被着体に対して超強力に接着する高性能な両面テープです。
特徴
●金属・ガラス・木材などの被着体に対して、強力に接着します。
●耐熱性・耐寒性・耐候性に優れ、年間を通して安定した接着力が得られます。
●耐水性にも優れ、防水性があるので、屋外での使用にも耐えます。
●柔軟性や耐久性に優れたアクリルフォーム基材ですので、被着体の変形や伸縮にも追従し、高い振動吸収性があります。
主な用途
●屋外でのパネルプレートサインなどの固定に。
●ビスやネジの穴を開けずに、パネルやエンブレムなどの取り付けに。
●車載機器の取り付けに。
●メタルカーテンウォールなどの補強材の取り付け。
●鋼製ドアの中骨の固定。
●防水機器のパネルアクリル窓の固定。
従来の溶接工法には、強度面、熟練工不足、塵埃が多く発生するなどの問題がありましたが、溶接ではなく構造用接合テープを使うことにより、問題が解決されます。
構造用テープの評価方法(JIS-Z-1547)
超強力両面テープの強度を以下のように分類しています。
1種1号が最も厳しい基準で、3M Y-4300は1種1号適合品になります。
分類
接着強度、耐熱性、および耐久性によって分類する。
種類 | 主な用途 | |
---|---|---|
1種 | 1号 | 構造用接合部 |
2号 | ||
2種 | 一般用 | |
3種 | 室内用 |
1種1号:焼き付け塗装仕様構造用テープ
1種2号:常温塗装仕様構造用テープ
注意事項
- 被着面の洗浄:被着面のホコリや水分、油分などをしっかり取り除き、よく乾かしてから使用してください。
- 貼り付け温度の管理:15℃以下は注意が必要です。低温接着用のテープを使うか、被着面やテープをドライヤーなどで温めて使用してください。
- 十分な圧着:ローラーを使う場合10kg/25mm2往復、直圧着の場合は50N (5Kgf) /cm2が目安です。
- 十分な養生時間:接着力は時間経過とともに増加し、約72時間後に最終接着力に達します。