構造用両面テープとは
構造用両面テープとは
構造用両面テープは、ビス・リベット・溶接に代わる接合材として使われる、
工業用途向けの高性能両面テープです。
金属、樹脂、ガラス、塗装板、建材パネルなどの固定に使用されます。
構造用両面テープの特徴
| 高い接着力 | 金属・樹脂・ガラス・塗装面など、さまざまな被着体を強力に固定できます。 |
|---|---|
| 外観がきれい | ビス穴やリベット頭が出ないため、化粧板・看板・パネル固定をきれいに仕上げられます。 |
| 防水・シール性 | テープが接合部を面で密着させるため、水やほこりの侵入を抑えたい用途にも向いています。 |
| 振動吸収 | アクリルフォーム系テープは柔軟性があり、振動や被着体のわずかな伸縮にも追従しやすいです。 |
| 作業工程の簡略化 | 穴あけ・溶接・乾燥待ちを減らせるため、現場作業や製造工程の短縮につながります。 |
普通の両面テープとの違い
| 比較項目 | 一般的な両面テープ | 構造用両面テープ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 軽量物の固定、仮固定 | パネル、金属部材、看板、建材の接合 |
| 接着力 | 中程度 | 高い接着力を重視 |
| 屋外使用 | 製品により異なる | 耐候性・耐水性を重視した製品が多い |
| 厚み | 薄手が多い | フォーム基材で厚みがあるタイプも多い |
| 施工の重要性 | 比較的簡単 | 脱脂・圧着・養生が重要 |
主な用途
|
看板・サイン チャンネル文字、銘板、サインパネル、屋外看板部材の固定に。 |
建具・サッシ スチールドア化粧板、鋼製建具、ガラス押縁補助、サッシまわりの固定に。 |
|
建築・建材 アルミ複合板、ステンレス化粧板、外装・内装パネルの固定に。 |
輸送機器・産業機器 車両パネル、機械カバー、制御盤カバー、FRPパネルの固定に。 |
向いている素材・注意が必要な素材
| 評価 | 素材例 | ポイント |
|---|---|---|
| 向いている | アルミ、ステンレス、鉄、ガラス、アクリルなど | 脱脂・圧着をしっかり行うことで安定した接着が期待できます。 |
| 事前確認推奨 | 塗装板、樹脂、FRP、木材など | 塗膜強度、離型剤、表面粗さ、吸い込みの影響を受ける場合があります。 |
| 注意 | シリコーン、フッ素樹脂、油分の多い面など | 接着しにくい素材です。採用前に必ず試験をおすすめします。 |
JIS規格の見方
構造用両面テープでは、用途や耐熱条件に応じてJIS規格の分類が使われることがあります。 商品選定時は、使用環境・温度条件・必要強度を確認して選ぶことが重要です。
| 分類 | 目安 |
|---|---|
| 1種1号 | 焼付塗装工程など、高温条件を含む構造接合用途の目安として使われます。 |
| 1種2号 | 常温接着を中心とした構造接合用途の目安として使われます。 |
※実際の適合可否は商品ごとの仕様をご確認ください。用途・被着体・加熱条件により性能は変わります。
失敗しないための施工ポイント
| 1. 脱脂・清掃 | ほこり、水分、油分が残っていると接着不良の原因になります。貼り付け前に被着面を清掃してください。 |
|---|---|
| 2. 貼り付け温度 | 低温下では初期接着力が出にくい場合があります。必要に応じて低温接着性に優れたタイプを選定します。 |
| 3. 十分な圧着 | テープは貼るだけでなく、しっかり圧着することで被着体になじみ、接着力が出やすくなります。 |
| 4. 養生時間 | 接着力は貼り付け直後から時間経過とともに上昇します。荷重がかかる用途では十分な養生時間を見てください。 |
| 5. 事前テスト | 塗装面、樹脂、FRP、屋外用途などは、量産前・本施工前に実際の材料で確認することをおすすめします。 |
商品選定で迷ったら
被着体、使用環境、必要な厚み、屋外使用の有無、焼付塗装工程の有無によって、適したテープは変わります。 用途が決まっている場合は、商品ページの仕様や注意事項を確認したうえで選定してください。